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時間が戻せるのなら

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『クラウチ!』

 

『バインド!』

 

『セット!』

 

この3つの言葉、何を意味する言葉なのか分かりますか?

 

最近テレビを見ている人ならお分かりでしょう。

 

そう、ラグビー競技でスクラムを組む際にレフリーが掛ける言葉です。

 

 

9月18日より開幕した「ラグビーワールドカップ2015イングランド大会」。

 

過去の日本代表の戦歴はと言うと、24年前ジンバブエに対し1勝したのみで、24戦1勝2分け21敗。

 

初戦の南アフリカ戦においても、世界中のラグビーファンの誰もが南アフリカの勝利を疑わなかったのは言うまでもありません。

 

しかし日本代表のフィフティーンが、過去2度の優勝経験のある強豪南アフリカに対し34対32と歴史的勝利を収めたのです。

 

この勝利に、日本のみならず海外でも賞賛の声が寄せられています。

 

「日本は素晴らしかった。最後の数分から、心臓の高鳴りが止まらない」 (云々、そうだろうそうだろう、自分もそうだった)

 

「W杯、最高の試合。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは素晴らしい」 (分かってるね、君は)

 

「史上最高の試合の一つだ」 (まだまだ続くよ)

 

ラグビー発祥の地で、この戦いが世界中のラグビー関係者をどれだけ日本代表のファンにさせたことやら。

 

こう書いている私もその一人で、実況アナウンサーの

 

「行け! 行け!」「日本、日本逆転!」には

 

涙なくしては見れません。

 

YouTubeの閲覧数は優に100回を超えています。

 

 

この一戦を振り返り、私なりに勝利の要因を5つ挙げてみました。

 

1.ミスがなかった

 特に終盤ではひとつのミスが致命傷となるが、安心して見ていられた。

 この戦いのために4年間基本を叩き込んできた証拠である。

 

2.スタジアムを味方につけた

 観戦している大方の観客が、日本の勝利など考えもしなかったであろう。

 ただ、日本代表の戦いぷりに魅了され、スタジアム全体が「ジャパン、ジャパン」と

 選手にとって力強い味方になったことは言えるのではないだろうか。

 

3.フィフティーンがひとつになった

 PGを得た80分。同点ではなく、勝つためにスクラムを選択したことは選手の気持ちが

 「勝利」というゴールしか無い事の表れであり、ひとつになった証拠である。

 

4.リーチ・マイケルキャプテンの存在

 勝利インタビューを聞いて驚いた。日本語バリバリじゃないですか。

 話し方で分かります、あなたの人間力を。

 

5.ジョーンズヘッドコーチの意識改革

 このW杯に向けて、選手、スタッフをまとめあげたヘッドコーチの手腕は絶大である。

 これに尽きると思う。

 

 

私はサッカーファンの一人である。

 

しかし、ラグビーがそれ以上に好きなってしまった。

 

もし時間が戻るのであれば、この試合をスタジアムで観戦したかった。

 

そんな気持ちにさせてくれた日本代表の試合。

 

この先に続くスコットランド、サモア、米国戦と、もう目が離せません。

 

日本の8強入りに五郎丸選手同様、手を合わせて勝利を願うばかりです。

 

  by.井澤

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